日本神経筋疾患摂食・嚥下・栄養研究会

日本神経摂食嚥下・栄養学会(JSDNNM) 代表理事ご挨拶

JSDNNM代表理事 野﨑園子

 

本会は、厚生労働省精神・神経疾患研究委託費「神経疾患の予防・診断・治療に関する研究班」、平成15年度からは「政策医療ネットワークを基盤にした神経変性疾患の総合的研究班」(ともに湯浅龍彦班長)の班員による「摂食・嚥下障害勉強会」が原点であり、その後、厚生労働省 筋ジストロフィー研究班(川井充班長)の支援を得て、日本神経筋疾患摂食・嚥下・栄養研究会としてスタートしました。
その後、2005年8月20日の第1回学術集会長崎大会(福永秀敏大会長)より2022年9月3日東京大会まで18回の学術集会を積み重ねてきました。
当会は 2019年10月19日の岐阜大会において、「日本神経摂食嚥下・栄養学会(The Japan Society for Deglutition and Nutrition in NeuroMuscular Disorders:JSDNNM)」と改称することが会員総会で承認され、研究会から学会へと新たなスタートを切りました。
学術活動としては、年1回の学術集会の成果をもとに、eジャーナルを発刊し、理事執筆による毎月のコラムも1号も欠かさずホームページに掲載してまいりました。
本学会は 脳卒中・神経難病・筋疾患など、脳神経内科が関わるすべての疾患の摂食嚥下・栄養障害について、脳神経内科・耳鼻咽喉科・歯科・リハビリテーション科・消化器科・呼吸器科などの専門領域の医師と、リハビリテーション専門職・管理栄養士・看護師・歯科衛生士・臨床心理士などの医療職、さらには倫理の専門家などの方々や関連する学会との連携を深めていく学術集団を目指します。
脳神経内科領域では、ファーストタッチから終末期までの医療において、摂食嚥下・栄養障害についての対応が求められます。特にここ3年はコロナ禍での厳しい医療環境の中、患者さんに対する摂食嚥下・栄養に関する医療の質を担保するために、平素の会員間の情報共有も行ってきました。
本学会では、基礎・臨床研究を推進する学術集団をめざすとともに、この医療に関わる関係者が、平素の経験を分かち合い、解決の糸口を見いだせる学会にしていきたいと思います。
多くの皆様の当学会へのご参加をお待ち申し上げております。

2022年12月